歯周病

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歯周病治療

日本人が歯を失う原因の第一位は、むし歯ではなく歯周病であるということをご存じでしたか?歯周病は初期段階では自覚症状がほとんどなく、歯ぐきの腫れや出血などの異変に気づいたときには、かなり進行していることもある恐ろしい病気です。
歯周病は唾液を介して人にうつるといわれています。例えばお母さんと子どもが同じスプーンを使用したり、ペットボトルの回し飲みなどが主な例です。唾液を介すということは母子だけでなく、恋人同士のキスでうつることもあります。

こちらでは佐世保市の歯医者「犬塚歯科診療所」が歯周病の原因や症状、治療方法などについてご説明します。歯周病を予防して、大切な歯を1本でも多く守っていきましょう。

歯周病とは?

歯周病とは?

歯周病は歯周病菌によって歯ぐきに起こる、化膿性の炎症です。痛みもなく、知らないうちにじわじわ進行し、歯ぐきや歯を支える骨が溶かされていきます。歯ぐきの腫れや出血から始まり、口臭などを引き起こします。

歯周病が重症化すると歯を支える骨が溶けてやせていき、歯がグラつくようになり、放っておくと歯を支えきれなくなって、歯がポロリと抜け落ちてしまうこともあるのです。むし歯は歯1本の歯の病気ですが、歯周病は、あご全体、そして全身にも影響を及ぼすので、より注意深く予防に努めましょう。

歯周病の原因

歯周病の原因

歯周病は歯周病菌によって起こる感染症のひとつ。歯と歯のすき間にこびりついたプラークや汚れが落とされずに残っていると、そこに歯周病菌が棲みつき、繁殖して歯周病を引き起こします。原因菌である歯周病菌は、ジュースの回し飲みやキスなどで感染することもあるので、こういったことに配慮が必要です。

また、歯並びや咬み合わせの不具合、過度の歯ぎしりや精神的なストレスなどによって、歯周病が起こることもあります。さらには、糖尿病などの全身疾患や喫煙などの生活習慣が、歯周病を引き起こしたり悪化させたりするという報告もあります。

歯周病と年齢の関係性

歯周病と年齢の関係性

歯周病は生活習慣病ともいわれ、歯周病がかかりやすい年代は圧倒的に中高年以上です。軽度の歯周病も含めれば、実に日本人成人の90%以上が歯周病またはその予備軍といわれています。

とはいえ、歯周病は大人だけがかかる病気ではありません。お菓子や甘い清涼飲料水を摂りすぎる子どもにも歯周病が見られることがあります。若いうちから、歯周病にかからないように予防することが大切です。

歯周病の症状

歯周病の症状

次のような症状があれば歯周病にかかっているのかもしれません。歯周病は早期発見&早期治療が重要です。放置しておくと、最悪の場合歯が抜け落ちてしまうこともあります。気になる症状があれば早めに当院までお越しください。

  • 歯をみがくと血が出る
  • ときどき歯ぐきが腫れる
  • 口臭が出てくる
  • 歯が長くなったような気がする
  • 歯と歯の間にすき間ができて、食べものが入りやすくなる
  • 歯が動くようになり、よく咬めなくなる
  • 歯がグラグラになり抜けてしまう

歯周病の治療~予防

歯周病の治療~予防

歯周病を改善するには、歯周病菌の棲みかであるプラークや歯石を取り除くことが必要です。当院では、専用の器具を使ったり、超音波の器具で歯面についた歯石を徹底的に除去したりしています。

しかし、歯科医院でプラークや歯石を取り除いても、自宅でのセルフケアが不十分だと再び汚れが付着してしまいます。正しい歯みがきによって、日頃から食べかすや汚れ、プラークを取り除くように心がけましょう。

なお、進行している歯周病に対しては、病気におかされた患部を切除する外科的治療を行う場合もあります。

位相差顕微鏡による歯周病検査

位相差顕微鏡とは、口腔内の細菌を鮮明画像で観察できるものです。
パソコンに取り込むことで、口腔内映像や写真を患者様ご自身が直接確認することができるので、しっかりとしたインフォームドコンセントを円滑にし、理解を深めることができます。
口腔内に存在する細菌により、除菌方法も変わりますので、患者様一人ひとりにあった除菌方法で治療を行う必要があるため、当院では位相差顕微鏡を使用し、説明をしています。

プラークコントロール

歯周病予防の基本は、歯周病菌の棲みかであるプラーク(歯垢)を歯に付着させないようにすること。このためにも、毎日の歯みがきで徹底的に歯の汚れや食べかすを落とすような歯みがき方法のアドバイスを行ったり、食生活の改善アドバイスを行ったりします。

PMTCを行う

毎日の歯みがきでは落としきれない汚れを歯科医院で専用の機器を用いて徹底的にクリーニングします。プラークだけでなく、表面に付着した軽い着色汚れやヤニなども除去できます。仕上げとしてフッ素コーティングを行うことで、汚れの再付着を防ぐことも可能です。

歯周病に関連しているといわれる全身疾患例

歯周病に関連しているといわれる全身疾患例

歯周病は自然に治ることはなく少しずつ進行していきます。また歯周病は歯周病菌によって引き起こされる病気ですが、この菌が血液などを通じてからだに入り込むことで、全身に影響を及ぼすこともあるのです。歯周病は次のような全身疾患と関わりがあるといわれています。

糖尿病 歯周病は糖尿病の合併症のひとつといわれています。実際に糖尿病の人は歯周病にかかっている人が多いという報告もあります。また、歯周病になると糖尿病の症状が悪化するという調査結果もあり、互いに影響し合っていることがわかります。
心臓疾患や脳血栓疾患 歯周病菌が血管に入ることで、動脈硬化を誘発する物質が出ることで心筋梗塞や狭心症などを招く恐れがあります。また、歯周病の人はそうでない人より数倍も脳梗塞になりやすいといわれています。
誤嚥性肺炎
(ごえんせいはいえん)
お口の中の歯周病菌がだ液といっしょに気管の中に入り込むことで肺や気管支に炎症を起こすことがあります。とくに免疫力の衰えた高齢者に多く見られます。
早産や低体重児出産 妊婦さんが歯周病にかかると、早産や低体重児出産のリスクが高まることが指摘されています。血液中に歯周病菌が入ると、陣痛を誘発する物質が分泌され、子宮の筋肉に影響するからといわれています。